
イベント報告 > 第1回ブックスタート全国大会
2003年11月18日(火)秋晴れの空の下、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)にて、第2回ブックスタート全国大会を開催しました。遠くからは奄美大島、さらにはブックスタートの開始を予定しているタイからの参加者も含め272人が集いました。午前に全体フォーラム、午後に3つのテーマに分かれて分科会が開かれ、最後にそれぞれの分科会の内容を簡単に報告する「全体のふりかえりとまとめ」の会で閉会しました。
※大会の内容をまとめた報告書(1,197円)を発行しています。
国立オリンピック記念青少年総合センター
主催:特定非営利活動法人ブックスタート支援センター(現・特定非営利活動法人 ブックスタート)
後援: 英国大使館、厚生労働省、国立国会図書館国際子ども図書館、子どもの読書推進会議、(社)全国保健センター連合会、日本外来小児科学会、(特)日本子どもNPOセンター、(社)日本小児科医会、(社)日本小児保健協会、(社)日本図書館協会、NHK(50音順)
コーディネーター |
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足立茂美 (鳥取県立保育専門学院 講師) |
パネリスト |
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窪田里美 (鳥取県鳥取市 保健師) |
ブックスタートを実施している地域から保育者、図書館司書、保健師、書店経営者という様々な立場のパネスリストを迎えました。それぞれの地域の実践紹介からは、ブックスタートの会場で、絵本を開いたときの赤ちゃんの反応や笑顔が、赤ちゃんをとりまく大人(保護者やブックスタート関係者)にとっての喜びや力になっていることが紹介されました。
全体フォーラムの様子
最後には「ブックスタートが終わる日」について語られ、それは「家族で新しい赤ちゃんを迎えるときに新しい肌着を用意するのと同じように、その子のための絵本を用意する」ことが社会の中で当たり前になったときではないか、また今ブックスタート・パックを受け取っている子どもたちが、自分の赤ちゃんに絵本を開いて語りかけるそのときに、ブックスタートが1つの大きな実を結ぶのではないかと話し合われました。
コーディネーター |
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武田信子 (武蔵大学 助教授) |
パネリスト |
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小館順二 (千葉県柏市立図書館 司書) |
子育て支援が広まりつつある今、ブックスタートが今後「子育て支援」の中でどのように位置づけられていくことができるかを「地域の連携」という切り口から、コーディネーターやパネリストの報告を交え討議を行いました。ブックスタートは子育て支援の中ではまだまだ駆け出しです。しかし、今後ブックスタートが子育て支援の1つとして十分位置づけられていくためには、ブックスタートで生まれた‘本を仲立ちとした人間関係’を地域に広げていくことが大切です。 ‘地域’という1つの目的を持って進むまとまりの中で、常に子供たちの視点を忘れずに、Baby Friendly・Family Friendlyな読書環境や子育て支援環境を実現することを目指し、さらに連携を広げていくことが必要なのではないか、と話し合われました。
分科会Aの様子
コーディネーター |
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永田桂子 (元大阪国際児童文学館 主任専門員) |
パネリスト |
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徳永満理 (おさなご保育園 園長) |
最初に小児科医の立場から「ブックスタートは心のタッチケア(※)」として、絵本の時間が保護者と赤ちゃんの愛情を深めるひとときになることが語られました。他のパネリストからは、保育園でからだ全体を使って絵本を楽しむ子どもたちの表情がビデオで紹介され、また絵本編集の現場からは子育て中の保護者の気持ちに寄り添い、育児に役立つような絵本づくりの試みが披露されました。
分科会Bの様子
さらに赤ちゃんが絵本を楽しむために配慮されるべきポイントとして、内容の他に形態や造本などについても指摘がありました。「赤ちゃんは知らない事を教えてくれる大人が大好き。内面にある知的な要求にこたえることで赤ちゃんの表情がキラキラしてくる。絵本がもたらす楽しさの中から、聞く力、集中する力が育まれる。」との発言に全体の共感が集まりました。
※小児医療等の現場で行われている、見つめ合い語りかけながら赤ちゃんの素肌にふれるスキンシップの手法。
参加者 |
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地域でブックスタートの実践に携わっている方 |
ブックスタートの実践に携わっている人同志が出会い語りあうワークショップに、図書館、保健センター、子育て支援課、企画課、ボランティアなどで活動している25名の参加者が集いました。「フォローアップ事業としてどんな取り組みをしているか?」「合併に向けての対策は?」「たくさんの地域の活動情報を知りたい」などそれぞれが話したいテーマを持ち寄り、それをもとに5人ずつのグループに分かれて語り合いました。テーマによっては、明確な回答が得られないものもありましたが、「これまでなんとなく不安を抱えてやってきたが、同じ運動に携わる人と話をしたことで自信を持つことができた。」「今後も新鮮な気持ちでブックスタートを続けていく元気を得た。」「今後も是非このような場を作って欲しい」といった声が聞かれました。
ワークショップ開催風景
第2回全国大会は、急速に拡大するブックスタートが、実際に地域の中でどのように受け止められ、経験されているのかを共有する機会になったのと同時に、地域が抱える課題もいくつか見いだされました。特定非営利活動法人 ブックスタートは、今後もこうした課題を地域の方々と一緒に考え続け事業に活かしていきたいと考えています。
大会の内容をまとめた「第2回全国大会報告書」(1,197円)をご希望の方は、当ホームページ「刊行物のご案内」のご注文フォームからお申し込みいただけます。